皆さん、こんにちは。
東京都世田谷区を拠点に、注文住宅・新築工事やリフォーム・リノベーション工事を手掛ける川津工務店株式会社です。
家づくりで最も悩むのが「間取りの決め方」です。どのように部屋を配置し、どこに何を置くかによって、暮らしやすさは大きく変わります。今回は、注文住宅の間取りを決める際に知っておきたいステップや、後悔しないためのポイントを、家づくりのプロが解説します。
■注文住宅の間取り決め、まず何から始める?

家づくりの第一歩は、家族にとって理想の暮らしを言葉にすることです。
間取りを決める前に、どんな生活を送りたいのか、何を優先するのかを整理しておきましょう。
ステップ1:理想の暮らしを固めるために、要望に優先順位をつける
まずは家族で、新しい家でどんな暮らしをしたいか、要望を出し合いましょう。
たとえば、「明るいダイニングで朝食をとりたい」「家族みんなで料理をしたい」「在宅ワークに集中できる書斎が欲しい」「趣味に集中できるスペースが欲しい」「共働きなので家事ラクを実現したい」など、思いつく限り書き出してみます。
そのうえで「絶対に譲れないこと」「できれば実現したいこと」の二つに分けると、工務店との打ち合わせもスムーズになります。
・ステップ2:土地と周辺環境を確認する
同じ敷地でも、朝と夕方では光や音の印象が変わります。方位だけで判断せず、平日と休日、朝・昼・夕など条件を変えて現地をチェックしてみましょう。隣家の窓の位置はプライバシーを左右します。また、前面道路の交通量、風の抜け方、ニオイの発生源も要確認を。電柱や標識の位置は、窓の配置や駐車スペースの計画にも関係してくるため注意が必要です。
・ステップ3:家族が集まる場所を軸に考える
間取りを決めるときは、図面よりも「家のどこで家族が一番長く過ごすか」を基準に考えるのが近道です。
たとえば、
・食事や団らんの時間を大切にしたいなら、LDKを広めにして南向きに
・子どもの勉強や在宅ワークの時間が多いなら、静かで落ち着けるスペースを中心に
・家事を効率よくこなしたいのなら、キッチン・洗面・浴室を近くにまとめる
このように「家族の時間の使い方」をもとに、どの空間を広く取るか、どの動線を優先するかを考えていくと、自然と理想の間取りの方向性が見えてきます。家族内で意見が割れる場合は、リビング、キッチン、浴室など、それぞれの場所に最も長く滞在する人や、片付け・家事の中心を担う人の意見を優先すると良いでしょう。
・ステップ4:信頼できる地域密着型の工務店にプランを依頼する
ステップ1〜3でまとめた要望や情報をもとに、地域の工務店に相談に行きましょう。
特にステップ2の敷地情報については、自分たちで確認するのも大切ですが、地域密着型を掲げている工務店なら精度高く土地を読み解いてくれます。
地域を知る工務店は、その土地の風向きや日照、条例などを熟知しているため、設計段階で現実的な提案ができる点もメリットがあります。
間取り図(プラン)を書いてもらったら、要望がきちんと反映されているか、予算内で収まっているか、生活動線に無理がないかを確かめてみましょう。図面上で見ただけでは分からない部分も多いため、わからないことは何でも率直に質問して、疑問点をクリアにしておくのがおすすめです。
■プロが教える、理想の間取りを実現するための4つのポイント

間取りを考えるとき、面積よりも「動きやすさ」「心地よさ」「片づけやすさ」が暮らしやすさを左右します。実際に住み始めてから差がつく4つのポイントを紹介します。
・日々の快適さを支える動線
間取りを検討するときは、家の中を歩くイメージで考えてみましょう。料理・洗濯・掃除などの家事を同時にこなすことを想定し、キッチン・洗面・浴室などの水回りはできるだけ近くにまとめると効率的です。また、玄関からキッチンやパントリーまでの動線が短いと、買い物帰りの荷物もラクに片づけられます。
さらに来客時の動線も重要です。リビングを通らずにトイレへ行けるなど、家族の生活動線と来客動線を分けることで、プライベートを守りリラックスしてゲストを迎えることができます。
・心地よさを演出する光と風
快適な家づくりには、自然の光と風をいかに取り込むかが重要です。
リビングやダイニングなど、家族が長く過ごす場所はできるだけ南向きに配置し、昼間は照明に頼らず過ごせる明るさを確保しましょう。
ただし、夏の西日は強く、室温を上げる原因にもなります。軒を深くしたり、断熱性能の高い窓を採用したり、植栽で日差しをやわらげるなどの工夫が効果的です。
風通しを良くするには、1部屋に2方向の窓を設けるのが基本。風の出入り口をつくって、風の道を意識すると、湿気がこもらず一年中すっきりとした空気を保てます。
・ストレスフリーな収納計画
収納は多ければいいというものではなく、使う場所の近くに必要なスペースを設けるのが基本です。玄関には靴や傘、アウトドア用品をまとめてしまえるシューズクロークを。キッチンには調理家電やストック品を置けるパントリーを。家族の衣類は一か所にまとめられるファミリークローゼットがあると便利です。
また、階段下や小屋裏などのデッドスペースも有効活用しましょう。季節ものや防災用品の置き場としてつくっておくと、かさばるものや頻繁に使わないものもしまえて便利です。
収納のポイントは「出すのが簡単」「戻すのが面倒でない」こと。動線に合った収納計画が、毎日の快適さを支えます。
・ライフステージを考える
家は建てて終わりではなく、家族の成長とともに使い方も変わっていきます。
子どもが小さいうちは大きなワンルームとして使い、成長したら間仕切りを設けて2部屋に分けるなど、可変性のある設計にしておくと安心です。
また、将来的に親の同居や自分たちの老後を見据えるなら、段差を少なくする、手すりを設けられる強い壁下地を入れておく、車いすでも通れる幅を確保するなどのバリアフリー設計も欠かせません。未来の暮らしまで想像することが、後悔のない家づくりにつながります。
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■間取りづくりで後悔しないための3つのポイント

せっかくの注文住宅でも、「ここだけは失敗した」という声は少なくありません。計画段階で押さえておきたい注意点をまとめます。
・生活音とプライバシーの確保
寝室や子ども部屋のすぐ隣にトイレや浴室があると、排水音が響いて落ち着かないことがあります。収納や廊下を間に挟むなど、音を遮る緩衝スペースを設けるとよいでしょう。また、通りや隣家からの視線を防ぐために、窓の位置や高さを工夫し、必要に応じて目隠しのための植栽や塀(フェンス)を活用しましょう。
・見落としがちなコンセント・スイッチ・照明
家具や家電の配置をイメージしながら、使う場所の近くに必要な数のコンセントを確保しておきましょう。掃除機の差し込み口、ベッドサイドの充電スペース、ダイニング下のホットプレートやコーヒーメーカー用など、実際の生活を思い浮かべて配置を考えるのがポイントです。スイッチの位置や照明の明るさも、生活動線に合わせて工務店に相談しておくと失敗がありません。
・予算コントロールで理想と現実のギャップを防ぐ
注文住宅は自由自在に設計できる分、要望を詰め込みすぎると、気づかないうちに予算がオーバーしてしまうことも。「家族が本当に大事にしたいこと」を再確認し、設備や仕様は優先順位をつけて選びましょう。シンプルな形の建物はコストを抑えやすく、構造的にも安定しています。
設計段階から見積もりを何度か確認し、納得のいく範囲で調整を重ねることが、理想と現実のバランスを取るコツです。迷った時は「ステップ1」で決めた優先順位に立ち返ってみましょう。また家づくりの経験が豊富な工務店は、言葉にできない要望も汲み取って間取りにしてくれます。家づくりのプロの提案にはぜひ耳を傾けてみましょう。
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■まとめ
注文住宅の間取りづくりは、家族の理想を整理し、土地の条件を踏まえ、生活の動きをイメージしながら、何度も調整を重ねて形にしていく作業です。
シンプルに見えて、実際には日照や風の流れ、配線、収納計画、将来のライフステージまで考慮する必要があり、想像以上に奥の深い工程です。
正直なところ、これをすべてご家族だけで完璧に進めるのは簡単ではありません。
だからこそ、地域の風向きや土地のクセをよく知る、地域密着型の大工・工務店に相談することが一番の近道です。エリアの雰囲気や条例を熟知したプロなら、机上のプランでは見えない部分まで読み取り、現実的で暮らしやすい間取りを提案してくれることでしょう。
■世田谷区で注文住宅をお考えの方は、地域密着の川津工務店にご相談ください!

世田谷区を拠点とする川津工務店は、腕利きの大工が中心となって家づくりを行う大工型工務店です。木造住宅の構造を知り尽くし、間取りや動線、採光、耐震、断熱までをトータルで考える設計を得意としています。
家づくりで大切なのは、図面を描くことではなく、「どう暮らしたいか」を形にすること。
川津工務店では、「なぜその間取りにしたいのか」「今の家で感じている不便は何か」といったお客様の言葉の奥にある思いを丁寧にくみ取り、それを設計に落とし込んでいきます。
単なる提案ではなく、暮らし方を一緒に見つめ直す伴走型の家づくりが私たちの強みです。
世田谷という地域を知り尽くした工務店だからこそ、土地の形状や日当たり、風の流れ、近隣環境までを踏まえて、現実的で長く快適に暮らせるプランをご提案できます。
新築はもちろん、建て替えやリフォーム、あるいはリフォームとは言えない小さな不具合も、自社大工が責任をもって対応します。
地域の暮らしを支える「住まいの萬屋(よろずや)」として、ご家族の想いと土地の個性を生かした、本当に心地よい住まいを一緒につくり上げていきます。
間取りや動線に迷ったとき、理想の暮らしをどのように形にすればいいかわからないときは、ぜひご相談ください。
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