皆さん、こんにちは。東京都世田谷区に拠点をおく、リフォームや新築工事を手がける川津工務店株式会社です。
「35坪の家って狭いほうなの?」
これから家を建てようとしている方から、そんな素朴な疑問をよく聞きます。
35坪って、広いのか狭いのかわからないなんだか中途半端なライン……と思われる方が大半なのですが、たしかにちょっとモヤモヤしてしまいますよね。
今回は35坪の家は狭いのかどうかを検証、そして快適に暮らすためのポイントを紹介します。
■35坪の家って狭いの? 狭いと言われる理由は?
インターネットで「戸建て 坪数 平均」と調べると、「30〜40坪」と出てくるので、35坪は広いのか狭いのか、今ひとつはっきりしません。
では、公的なデータを見てみましょう。
まず住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する長期固定金利住宅ローン「フラット35」の利用者調査によると、2022度の注文住宅の住宅面積は、
全国平均=123.8㎡(約37.5坪)
首都圏 =123.4㎡(約37坪)
……という結果が出ています。
35坪の家は、延床面積に換算すると約115㎡なので、やや平均を下回りますが、決して狭いわけではありません。
実際に、国土交通省では「誘導居住面積水準」という、世帯人数ごとに豊かな生活を送るために必要な住宅面積の基準を設けていますが、
3人家族=100㎡(約30坪)
4人家族=125㎡(約38坪)
……という数字が示されています。
こちらを鑑みても、35坪という広さは3人家族でしたら十分ですし、4人家族でも工夫をすることで快適に暮らすことができることを示しています。
■坪数をチェックする時に気をつけたいポイントとは?
ひと口に坪数といっても、「延べ床面積」と「敷地面積」の2つの種類があり、どちらで見るかによって、意味合いが変わってきます。
延べ床面積は法規上、室内とみなされる床面積の広さの合計であり、階数ごとの床面積をすべて合算します。
ですので、1階=60㎡ 2階=55㎡ なら、
1階+2階で、「延べ床面積=115㎡=35坪」ということになります。
対して、敷地面積は土地そのものの大きさです。
そして敷地には、「建ぺい率」という、敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見た時の面積)の割合が決められています。
川津工務店がある世田谷区の世田谷エリアでは、「建ぺい率」が40%~60%ですので、35坪の敷地では、実際に建てられる坪数は14坪(約46㎡)〜21坪(約69㎡)ということになります。
それってもはや住めないのでは……!?とショックに思われるかもしれませんが、一方で敷地には「容積率」という、敷地に対する延床面積の割合も決められています。
世田谷区の世田谷エリアの容積率は、80〜150%という土地が多いので、単純計算で90㎡強〜170㎡強まで延べ床面積を確保できます。
■35坪の家でも快適に過ごすためのポイント! おすすめの間取りとは
狭くもないけれども、ものすごく広いというわけではない……そんな場合は、個室をむやみに多くつくらず、ワンルーム的なつくりにするのがおすすめです。
またLDKも、キッチンを個室化させるとリビング・ダイニングに圧迫感が生じてしまうので、キッチンはオープンなつくりにするのがおすすめです。
壁付けキッチンにすると、それだけリビング・ダイングを広々と確保できますよ。
けれども壁付けだと家族に背を向けて作業しなければならないので、やっぱり対面キッチンが……という方には、対面キッチンにした上で、横並びでダイニングテーブルを設置するのもおすすめ。
今、流行りの間取りの一つで、省スペースになる上、家事をしながらお子さんの勉強を見守りやすくなります。
キッチンとダイニングテーブルの距離が近いことで、配膳・片付けもしやすく、家族もおのずと手伝いやすくなりますよ。
建売住宅では3LDKや4LDKなど、無理やり小さな個室をたくさんつくることで、販売価値をあげようとするものですが、せっかく注文住宅を建てるのなら、自分たちが快適なことがいちばん。
無理に4LDKにしなくても、それぞれがプライバシーを確保でき、かつゆるやかにつながれる間取りづくりも可能ですので、地元の経験豊富な工務店に相談してみることをおすすめします。
■広々と感じられる間取りのテクニック
建築的なテクニックで、床面積以上に広さを感じさせることは可能です。
ロフトをつくるのも、一つの手。
「(ロフトをつくる)部屋の2分1以下の面積で、高さが1.4m以下」なら、床面積にカウントされないので、容積率をオーバーしません。
したがって実質的にもう1部屋つくることができるのです。
例えばLDKの上にロフトをつくって、子ども部屋やゲストルーム、収納スペースにするという方法も。ロフトの高い部分を利用すれば、大人のワークスペースにもなりますよ。
またロフトをつくることで、LDKの中で高低差が生まれるので、メリハリが生まれて全体として変化に富んだ空間になるというメリットもあります。
半地下室も床面積にカウントされない方法の一つですが、基礎工事が大変になり、コストがかかってしまうので、もし床面積を増やしたいのならロフトを検討するほうが現実的です。
また、お子さんができたことでもう1部屋欲しい、という場合は、LDKの一角にキッズスペースをつくってもよいでしょう。
将来的に引き戸など間仕切りを取り付けられるようにしておけば、幼いうちは家事をしながら目が届くオープンなスペースとして使い、成長したら建具を取り付けて個室にすることも可能です。
ほかにも、
・床の仕上げを統一して広々と見せる
・ガラス建具を使って視線を抜き、見通しを良くする
・廊下をつくらず移動のためだけの場所をつくらない
・クローゼットはウォークインではなくウォークスルーにして動線を兼ねる
……など、さまざまなテクニックがありますよ。
》フロアコーティングは必要ないというのは間違い?コーティングのメリットと重要性を紹介
》ウォークインクローゼットで失敗しないためにチェックすべきポイントとは?
》シューズクロークに扉が必要か迷っている方必見!扉を設置するメリットと注意点を紹介
■35坪の家を建てる前に確認! 抑えておくべき注意点をご紹介
家を建てる際は、ライフスタイルに合った広さを選ぶことが大切です。
勢いに任せてとにかく広い敷地を買って、住宅ローンの返済に苦しめられるというのも本末転倒ですよね。
一方で、建築費を節約しようと、狭小な土地を買っても結局住みづらいということも。狭いけれども部屋数は欲しい……と狭小敷地で3階建てにしたものの、年を取ったら階段の上り下りがきつくて後悔した……というのも、ありがちな悩みです。
大切なのは、「ライフスタイルに合った広さ」という考え方です。
まずは住みたいエリアを決めて予算とすり合わせをしながら、自分たちに合った広さを考えていくのがポイントです。
もしも理想としている広さより、ちょっと足りないようなら、地元の工務店に相談をするのが安心です。
世田谷区にはゆったりとした閑静なお屋敷街もあれば、比較的小割りになった住宅地が密集しているエリアもあります。
長年にわたり世田谷区を拠点としている地域密着型の工務店なら、そのエリアの特性を活かした住まいを建てるテクニックをもっているので、要望を高い精度で実現してくれることでしょう。
》自社大工がいる会社のメリットとは? 家づくりは地域密着型の工務店がおすすめです!
■35坪の家を自分たちらしい間取りで住みこなす! 世田谷の家づくりは、川津工務店にお任せください
最近は土地代も人件費も上がっていますが、それでも注文住宅を建てたい!という方が増えています。
新築から住まいの小さなお悩みごとまで手がける東京都世田谷区の川津工務店は、地域密着型の工務店として、そのご家族にぴったり合った注文住宅を建てるお手伝いをすることをモットーに掲げています。
ていねいな仕事に定評があり、ご予算と理想をすり合わせた最適な提案は得意とするところ。
腕利き大工が活躍する大工型工務店なので、建材・資材の扱いや流通に長けているのも強みの一つ。理想の空間を叶えながらコストダウンを図ることが可能です。
住宅ローンの総返済額を軽減するための補助金にも詳しく、国の補助金・助成金制度はもとより、地元・世田谷区の情報にも精通しています。
ご予算の範囲内で最大限のご提案をいたしますので、コスト的にちょっと不安で……という方も、お気兼ねなくご相談くださいね。
リフォーム・リノベーションや、小さなお悩みごとも承っておりますので、まずは気になることがあれば、お声がけください。
地域密着型の工務店として、最高の住まいをつくるお手伝いができればと思っています。
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