店舗や事務所にも木造建築がおすすめ!木造のメリットや将来性を解説

建物には、その国の文化が色濃く表れます。日本は、古くから建築に木を用いてきました。鉄骨や鉄筋コンクリートに比べて優れた面も多く、今もなお木造建築は進化を続けているのです。今回は、近年の木造建築の状況や、店舗・事務所などを木造で作るメリットについて解説します。


■近年では、木造の建築物も増えている

そもそも、なぜ日本では木造住宅が主流になったのでしょうか? その理由のひとつが、日本の持つ豊かな森林です。日本の国土のうち、実に7割は森林が占めます。そのため古くから、木材とは切っても切れない関係にあったのです。さらに、文明の発達とともに神社仏閣の建立が盛んになり、優れた木造建築の技術が発達しました。


また、日本の高温多湿な気候も大いに関係しているでしょう。木造建築は通気性がよく、吸湿性能も優れています。ジメジメした日本にとっては、まさに最適な建材です。加えて設計の自由度が高く、他の工法に比べて安価であることも手伝い、ここまで木造建築が発達したと考えられます。法律でも、公共建築物では木材を活用するよう定めているのです。


とはいえ、従来の木造建築の多くは、一般住宅や神社仏閣でした。しかし近年では、新たな工法や技術の確立によって、大型建築物を木造で作ろうという動きが広まっています。2015年の建築基準法改正では、3000㎡以上の学校などの建築物が、「耐火建築物」から「準耐火建築物」へと変更されました。


つまり、中大規模の木造建造物が建てられるようになったのです。その後、日本各地で大型の木造建築物が作られ始めており、今後も増加していくと考えられます。


■店舗・事務所・倉庫を木造で作るメリット

木造建築のさらなる普及にあたり、ぜひ導入を検討していただきたいのが店舗・事務所・倉庫などです。「それらは流石にコンクリートで作るべきでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。これらの建物を木造で作るメリットを挙げてみましょう。


✓調湿・断熱性能が高い

先に解説したように、木材は調湿性能が高く、高温多湿な日本に適しています。さらに、断熱性能も優れているのです。店舗や事務所を木造にすれば、とても快適で冷暖房効率もいい空間が作れるでしょう。


✓建築費用が安い

鉄骨や鉄筋コンクリートに比べると、木材は価格が安めです(高級品は別)。また、鉄筋住宅は木造に比べて調湿・断熱性能が劣るため、それらを補うための部材を追加しなければなりません。結果として、鉄筋住宅の方が割高になりやすいのです。


✓工期が短い

木造建築は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べて工期が短めです。これはコストダウンにもつながっています。


✓自由度が高い

木造建築は、土台や骨組みさえしっかりしていれば、それ以外の部分は比較的融通が利きます。理想を反映させた自由なデザインをしたければ、木造建築が適しているでしょう。


✓木の温もりを感じられる

人によっては、これが最も重要なポイントではないでしょうか。木材の持つ独特の温もりは、人に安らぎを与えてくれます。多くの人が利用する店舗では、特に効果を発揮するでしょう。


■さまざまな木造大型施設が登場している

最後に、実際に作られた木造大型施設をいくつか紹介しましょう。コンビニのローソンでは、「環境配慮モデル店舗」として、木造の店舗をオープンさせています。群馬県館林市にある、館林木戸町店がその一例です。建物の断熱性能を向上させ、空調機器の負担軽減を狙っています。

環境配慮モデル店舗 引用:ローソン公式サイト


また、沖縄県の下地島空港ターミナル施設でも、屋根・天井部分に木材を使用。鉄筋コンクリート造だと、多くの職人を呼ぶ必要があるため、その手間を削減する狙いがありました。観光地でもあるため、木材の質感もマッチしていると好評です。

引用:【公式】みやこ下地島空港ターミナルInstagram


さらに竹中工務店では、2025年に20階建ての木造高層建築を実現する計画を立てています。完成すれば、日本の木造建築の新たな1ページになるのは間違いありません。日本の誇る技術として、今後も木造建築は発展を続けていくでしょう。

東京都世田谷区の川津工務店は、地元に根付いた昔ながらの工務店です。20代~60代の大工職人が10人常駐し、お客様のご希望に最大限沿った施工をさせていただきます。これまで実際の現場で多くの知識と実績を培ってまいりました。そこでの経験を活かした、ご提案もさせて頂きます。木造建築はもちろん、どのような建物でも熟練の技術で作り上げますので、施工をご検討中のお客様はぜひご相談ください。


業者でお悩みの方はぜひこちらのページをご覧ください。


弊社の理念やリフォームの流れをご紹介しております。


(はじめての方へ)

https://www.kawatsukoumuten.com/consideration


川津工務店で行った事例はこちらです。


(施工事例)

https://www.kawatsukoumuten.com/works/house?tag=896