皆さん、こんにちは。
東京都世田谷区を拠点として、注文住宅・新築工事やリフォーム・リノベーション工事を手掛ける川津工務店株式会社です。
中古物件を購入してリフォームやリノベーションを考えている方にとって悩ましいのが、マンションにするか、戸建てにするか、ということ。
子育てやライフスタイル、将来的な売却などを考えると、どちらにすればよいか迷ってしまいますよね。
今回は、中古物件を購入するうえで、マンションと戸建て、どちらがよいか、メリット・デメリットを紹介します。
■マンションのメリット・デメリット
⦿中古マンションのメリットとは?
・立地の良さ
中古マンションのメリットとしては、駅近や都市部へのアクセスが良いなど、立地が良いことが挙げられます。駅周辺は容積率(敷地面積に対する建物の延床面積)の指定が高く、マンションのような高層の建築が建てやすい傾向があるのです。
・セキュリティ設備の充実
オートロックや監視カメラなど、セキュリティ設備がきちんと整っているのは、マンションならではの魅力です。なかには管理人が常駐するというマンションもあり、エントランスで不審者のアクセスを防いでくれます。高層階に住むとさらに空き巣が侵入しにくくなるので、セキュリティ面でも安心できることでしょう。
・管理サービス
エントランスや廊下、外構といった共用部は、マンションの管理部などが清掃を手配してくれます。掃除の手間が省けるだけでなく、清潔さが保たれます。
・高層階の眺望や開放感
高層階は総じて眺望がよく、そこからしか楽しむことができない開放的な景色を味わえます。地上の喧騒に煩わされない、静かな時間を楽しめるのも大きなメリットですね。
・家事動線や生活動線の良さ
基本的にマンションはワンフロアで構成されているので、家事動線をシンプルに整理しやすいのが特徴です。2階部分がないので、昇り降りの負担もありません。
⦿中古マンションのデメリットとは?
・管理費や修繕積立金がかかる
マンションでは、共用部の維持管理・清掃のためにかかる管理費や、建物の老朽化対策のための費用である修繕積立金を毎月支払わなければなりません。車持ちの方は、駐車場代も必要です。
・自由度の制限
どこのマンションにも必ず管理規約というものがあります。ペットの飼育が禁じられていたり、内装の変更に際して制限があったり、自由度が制限される可能性も考慮しましょう。また間取りの変更も、構造的に壁を動かせなかったり、配管の関係で水回りを移設できないなど、制限を受けることもあります。
・騒音トラブルの問題
マンションにつきものなのが騒音トラブル。子どもが駆け回る足音がうるさいといったクレームや、深夜の洗濯機・掃除機など生活音に関するトラブルは絶えません。
騒音に悩まされるのもイヤですが、クレームを受ける側になるのも辛いですよね。ご家庭に育ち盛りのお子さんがいる場合、子どもの騒ぎ声や足音に関するクレームが出ないかと、ヒヤヒヤしながら過ごすのも窮屈です。
■戸建てのメリット・デメリット
⦿戸建て住宅のメリットとは?
・自由度の高さ
中古の戸建て住宅のメリットは、なんといっても自由度の高さ。構造的な制限を受けるのはマンション・リフォームも同様ですが、戸建てのほうがリフォーム内容の自由度が高いのは事実です。
また庭のある暮らしを楽しめるのも、戸建て住宅ならでは。お子さんやペットを遊ばせたり、ガーデニングに精を出したりするなど、暮らしのゆとりが広がります。
・プライバシーの確保
マンションのように上下・左右を隣戸に囲まれているわけではないので、プライバシー性はばつぐん。近隣を気にせずにのびのびと暮らすことができます。
⦿戸建て住宅のデメリットとは?
・立地の利便性が劣る場合がある
駅周辺など便利な場所が容積率が高いのに対し、住宅地は容積率が低いのが特徴です。つまり住宅地は駅から離れた場所に設けられる傾向があり、戸建て住宅は立地に関する利便性が劣る場合があります。
・防犯面での不安
戸建て住宅はプライバシー性が高い反面、セキュリテイ面が弱くなる可能性があります。防犯カメラを設置するなど、セキュリティ面での配慮が必要です。
・家事動線や生活動線がうまくつくりづらいことも?
一般的な2階建てを想定すると、どうしても日々、階段の昇り降りが発生することになります。老後の暮らしを考えた時は、ワンフロアで生活できるほうがラクなのは事実です。
もちろん子育て中なら、2階建てならではの強みを生かして、団らんの空間とプライベートな空間を分ける、という間取りづくりも可能です。戸建て住宅はリフォームやリノベーションの自由度も高いので、家事がしやすいコンパクトな生活動線をつくることもできますよ。
■費用・資産価値の比較
次に費用と資産価値の点から、マンションと戸建て住宅を比較してみましょう。
・購入価格が高いのはマンションのほう
物件価格について言えば、首都圏の中古マンションの平均価格は約4300万円。戸建ての平均価格は約4000万なので、中古マンションのほうが戸建てより約1.1倍高いということになります。
また、住宅金融支援機構が発表している「2023年度フラット35利用者調査」によると、中古マンションの所要資金(購入のために借り入れる金額など)が3037万円なのに対して、中古戸建ての所要資金は2536万円という数字が出ており、総じて中古マンションを購入するリフォームのほうが費用が高くなる、という傾向がうかがえます。
ただし中古の物件数はマンションのほうが戸建てより多いので、駅から少々遠いなど、立地面でのアドバンテージを抑えることで、価格帯が低いマンションを購入することも可能です。
・資産価値が高いのは駅近マンション、ただし戸建てならではの強みも
資産価値の高さは売りやすさと耐用年数、2つの要素で決まります。
売りやすさを左右するのは立地で、駅近の人気の土地に建つマンションなら、場合によっては当初の販売価格より値上がりする可能性も期待できます。
将来的な売却を考えているのなら、都心へのアクセスの良い駅から徒歩5分〜10分内の、管理状態が良いマンションを選ぶとよいでしょう。
耐用年数については税法上の評価基準では、「木造一戸建ては22年、マンション(鉄筋コンクリート造など)は47年」となっています。
ただ実際に戸建ては維持管理によって状態が左右され、最近では寿命100年以上という長期優良住宅も登場しています。
また戸建てならではの強みは、土地がある、ということ。土地の価値は、住宅の劣化にかかわらず何十年経っても残りますし、大きな財産になります。
・維持費=ランニングコストの面では戸建てが有利
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)のリサーチによると、2023年度の東京都の中古マンションにおける管理費は平均1万3888円、修繕積立金が1万1708円という数字が出ています。総額にして約2万5000円ですが、人気エリアのマンションや築浅のマンションでは、さらに高くなることでしょう。
また駐車場を借りている場合は、この毎月2万5000円にさらにプラスの出費が増えることになります。
一方、戸建てはこのような管理費などの固定費が発生しないので、ランニングコストの面では有利です。ただ維持管理費がゼロというわけではなく、不具合が出たら自分で費用を払って直さなければなりません。10年〜15年に1回の割合で外壁塗装などのメンテナンスが必要となることは、考慮しておきましょう。
■マンション・戸建て、結局どっちがいい?それぞれに向いている人とは
中古物件の購入をマンションにするか戸建てにするか、悩みは解消されましたか?
あらためてマンション向きの人、戸建て向きの人を整理してみましょう。
・マンションが向いている人
駅近などアクセスや利便性を重視している人は、マンション暮らしが向いているということが言えます。
また防犯や防災などの安全性を重んじる人も、マンションのほうが安心して暮らせることでしょう。
家事やメンテナンスがラクな家に住みたい人や、将来的に売却して住み替えを考えている人も、マンションのほうがおすすめです。
・戸建てが向いている人
自分らしいリフォームをして、こだわりの家に住みたいという人は、リフォームの自由度が高い戸建てがおすすめです。
また家族が多く広い住まいが必要な人や、子どもをのびのびと育てたいという人も、戸建て向き。庭や駐車場が欲しいのなら、戸建てを選びましょう。
同じく、プライバシーを重視したいという人も、戸建てのほうが理想の暮らしを送れます。
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■中古物件のリフォームは、地域密着型の大工工務店である「川津工務店」にご相談ください!
世田谷区を拠点とする川津工務店は、腕利き大工が活躍する地域密着型の工務店。
マンションリフォームも戸建てリフォームも豊富な実績があり、ご予算と理想をすり合わせながら、最適なご提案が可能です。
マンションはもとより、住宅の内部構造にもかかわる戸建てリフォームでは、住宅の構造を隅々まで知り尽くした棟梁が、しっかりと状態を検分。ご要望やご予算とすり合わせてベストなご提案をいたします。
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お客さまに寄り添い、暮らしの不便を解決することが、「住まいの萬屋(よろずや)」である私たちの喜びです。
リフォームはもとより、ちょっとした不具合への対応など、どんな小さなご相談でも喜んで承ります。もちろん建て替えや新築もお任せください!
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お困りごとがあれば、まずはお気軽にご連絡くださいね。
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