皆さん、こんにちは。
東京都世田谷区を拠点とし、注文住宅の新築工事やリフォーム・リノベーション工事を手掛ける川津工務店株式会社です。
都心部で家づくりを考える際、「狭小地でも部屋数を確保できる3階建てにしたい」と希望する方は少なくありません。しかし、インターネットやSNSで「狭小3階建ては後悔する」といった声を見かけ、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、狭小3階建てに特有のデメリットがあるのは事実です。ただし、その多くは設計段階での工夫によって十分に対策できます。この記事では、家づくりのプロの視点から、狭小3階建てで後悔しやすいポイントと、その対策についてわかりやすく解説します。
■狭小3階建てで「後悔」しやすい5つのポイント

狭小地に建てる3階建て住宅は、限られた土地を有効活用できる一方で、一般的な2階建て住宅とは異なる注意点が存在します。ここでは、実際に多く聞かれる「後悔ポイント」をご紹介します。
1.毎日の「階段の上り下り」と「縦の家事動線」が負担に
3階建て住宅では生活空間が3つのフロアに分かれるため、2階建て住宅に比べて階段の上り下りが多くなりがちです。例えば、1階で洗濯をして3階のベランダに干す、あるいはゴミ出しや宅配便の受け取りのために階段を降りるなど、日常の家事の中で階段移動が頻繁に発生します。
若い世代のうちは気にならなくても、年齢を重ねると階段の上り下りが足腰への負担となる可能性があります。
2.夏は3階が暑く、冬は1階が寒い!光熱費の悩み
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へたまりやすい性質を持っています。そのため、3階建て住宅では階ごとに温度差が生まれやすくなります。
近年の新築住宅は断熱性能が高まっていますが、空調計画によっては、夏は3階が暑く、冬は1階が冷えやすいと感じることもあります。その結果、各階でエアコンを稼働させることになり、光熱費の負担が大きくなりがちです。
3.隣の家が近すぎる!「プライバシーと日当たり」の問題
世田谷区のような都市部の狭小地では、隣家との距離が近くなるケースが多く見られます。さらに、3階建て住宅は建物が高くなるため、隣家の窓と視線が合いやすく、窓の位置によってはプライバシーが気になることもあります。
また、周囲を住宅に囲まれていると、1階や2階で十分な日当たりが確保できないケースもあり、採光計画にも工夫が必要です。
加えて、敷地が狭いと足場を組むスペースが限られるため、将来的な外壁塗装や修繕工事の費用が割高になる可能性もあります。軒の少ない設計では雨仕舞いへの配慮も求められるため、設計段階での十分な検討が重要です。
4.大型家電・家具の搬入トラブルと収納不足
狭小3階建て住宅では、階段の幅が限られたり、回り階段になったりすることが多く、大型家電や家具の搬入が難しくなるケースがあります。冷蔵庫や大型ソファなどが階段を通らない場合、クレーンで吊り上げて搬入しなければなりません。
また、各階に階段スペースが必要となるため、床面積の割に収納スペースを確保しにくいという側面もあります。各階の面積がコンパクトになりやすく、収納計画を十分に練っておかないと、住み始めてから収納不足を感じる原因となります。
5.階をまたぐとWi-Fiの電波が届きにくい
テレワークや動画視聴など、インターネットの利用が増えている現代において、通信環境は住み心地を左右する重要なポイントです。
3階建て住宅では、ルーターの設置場所によってWi-Fiの電波が届きにくくなることがあります。階をまたぐと電波が床や壁を通過して弱まりやすいため、「ルーターを1階に置くと3階で通信が不安定になる」といったケースも散見されます。
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■デメリットだけじゃない!狭小3階建てならではのメリット

狭小3階建て住宅には、デメリットばかりではありません。限られた土地を有効に活用しながら、必要な部屋数や理想の暮らしを実現できる点は大きな魅力です。
・狭い土地でも十分な部屋数(床面積)を確保できる
土地価格が高い都市部では、広い敷地を購入することが難しくなっています。そのような場合でも、上方向へ空間を広げることで、必要な部屋数や床面積を確保できるのが3階建て住宅の大きなメリットです。広い土地を購入するよりもコストを抑えつつ、希望するエリアで暮らせる可能性が高まります。
・2階、3階部分は日当たり・風通し・眺望が良い
周囲が住宅密集地であっても、2階や3階など上層階に居室を配置することで、日当たりや風通しが改善されることがあります。特にLDKを2階や3階に設けると、明るく開放的な空間をつくりやすくなります。
・フロアごとの「ゾーニング」でプライバシーを守りやすい
3階建て住宅では、階ごとに用途を分けることで生活空間を整理しやすくなります。例えば、「1階にビルトインガレージや水回り、2階にLDK、3階に寝室」といった配置にすれば、来客スペースと家族のプライベート空間を明確に分けられます。
このようにフロアごとに役割を分担させることで、生活動線が整理され、落ち着いた住環境を実現しやすくなります。
また、年頃のお子様がいるご家庭では、主寝室を1階、子ども部屋を3階に配置するなど、フロアを離すことでお互いのプライバシーを保ちやすくなる利点もあります。
■狭小3階建てで後悔しないための「プロが教える」対策と間取り

狭小3階建て住宅のデメリットは、設計や間取りの工夫によって十分に対策が可能です。ここでは、後悔しないための具体的なポイントを解説します。
・家事動線を「ワンフロア」にまとめる間取りの工夫
階段移動が多くなる3階建て住宅では、家事動線をできる限り同じフロアにまとめる工夫が重要です。
例えば、洗濯機、物干しスペース、衣類収納を同じフロアに配置すれば、「洗う・干す・しまう」の一連の動作をひとつの階で完結させることができます。さらに、洗面室や浴室も近くに配置することで、家事動線をより効率化できます。
毎日の家事の流れを具体的にイメージし、その動きを設計段階で工務店へ伝えることが、暮らしやすい間取りづくりにつながります。
・「高気密・高断熱」と「空調計画」で家中の温度差をなくす
3階建て住宅においては、温熱環境の設計が非常に重要です。建物の断熱性能や気密性能を高めることで、階ごとの温度差を抑えやすくなります。
さらに、空調計画を工夫したり、シーリングファンを採用したりすることで空気を効率よく循環させ、上下階の温度差を効果的に緩和できます。
・老後を見据えた設計(ホームエレベーターの準備など)
長く住み続ける住宅だからこそ、将来の暮らしを見据えた設計も欠かせません。例えば、将来的なホームエレベーターの設置を想定し、各階の同じ位置に収納スペースを配置しておくと、将来その部分をエレベーター用の空間として改修しやすくなります。将来のライフスタイルの変化も視野に入れた設計を検討しておくと安心です。
・空間を無駄にしない収納計画と搬入経路の確保
階段が多くなる狭小3階建て住宅では、階段下などにデッドスペースが生まれやすくなります。こうした空間を収納として有効活用することで、限られた床面積でも十分な収納量を確保しやすくなります。
また、大型家電や家具の搬入を考慮した階段幅や動線計画も重要です。階段を通らない家具はクレーンで吊り上げて搬入する必要があり、追加費用が発生することもあります。設計段階から搬入経路についても確認しておくことが大切です。
さらに、無理に大型の既製品家具にこだわらず、大工に造作家具を依頼するという方法も効果的です。空間や間取りにぴったりと合わせた家具を製作できるため、狭小住宅でもスペースを無駄なく活用した美しい収納を実現できます。
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■まとめ

狭小3階建て住宅は、限られた土地でも必要な部屋数や床面積を確保できる、優れた都市型の住まいです。一方で、階段移動の多さや温度差、収納計画の難しさなど、2階建て住宅とは異なる注意点も存在します。
しかし、こうしたデメリットの多くは、設計段階の工夫によって対策が可能です。家事動線を同じフロアにまとめたり、断熱性能や空調計画を最適化したりすることで、快適な住環境をつくり出せます。また、収納計画や搬入経路の確保、将来の暮らしまで見据えた設計を行うことで、長く安心して住み続けられる住まいを実現できます。
狭小地での家づくりにおいては、土地の条件に合わせた「設計力」と「施工力」が何より重要になります。3階建て住宅をご検討中の方は、地域の住宅事情に精通した工務店に相談しながら、ご自身の暮らしに最適な住まいづくりを進めていくことをおすすめします。
■狭小3階建て住宅なら、地域密着型の「川津工務店」にご相談ください!

東京都世田谷区を拠点とする川津工務店株式会社は、注文住宅の新築工事やリフォーム・リノベーションを手がける地域密着型の工務店です。お客様一人ひとりのご要望に寄り添い、設計から施工まで自社で一貫して対応しております。
狭小3階建て住宅は、限られた敷地の中で構造・動線・収納などを立体的に計画する必要があり、高い設計力と施工力の両方が求められる住まいです。腕利きの大工が揃う川津工務店では、構造・性能から造作家具まで細部にこだわり、狭小住宅でも快適に暮らせる住まいを実現しています。
地域に根ざした「まちの工務店」だからこそ、何かあったときにすぐ駆けつけられる距離感が私たちの強みの一つです。自社の設計士と大工が緊密に連携しながら現場管理や工程管理を行い、お客様の暮らしを第一に考えた住まいづくりをご提案いたします。
また、住まいは「建てて終わり」ではありません。お引き渡し後のアフターフォローにも力を入れており、万が一の不具合やお困りごとにも迅速に対応できる体制を整えています。
新築住宅の建築はもちろん、ライフスタイルに合わせたリフォームや住まいのメンテナンスなど、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。世田谷区周辺で住まいづくりをご検討中の方は、地域に根ざす「住まいの萬屋」として、ぜひ川津工務店にお手伝いさせてください。
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