皆さん、こんにちは。
東京都世田谷区を拠点とし、注文住宅・新築工事やリフォーム・リノベーション工事を手掛ける川津工務店株式会社です。
家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、「リビングを広げたい」「子ども部屋をもう一部屋つくりたい」といったご希望をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 しかし、壁一枚を動かすだけのシンプルな工事に見えても、建物の構造や設備によっては予想以上に費用がかかることがあります。
この記事では、間取り変更リフォームの費用相場や工期の目安、コストを賢く抑えるポイント、そして計画を進める上での注意点を、プロの視点から分かりやすく解説します。
■間取り変更リフォームの費用相場と工期の目安
ひと口に間取り変更といっても、工事の規模や内容、設備の移設の有無、建物の構造によって費用は変わってきます。
小規模な工事なら費用は10万円~、大規模な工事なら200万円以上の費用がかかると見ておくとよいでしょう。
工期の目安は、小さな間仕切り変更で数日〜1週間前後、設備移動や構造を伴う場合は数週間〜1〜2カ月程度になることもあります。建物の構造や工事内容によって期間は変動するため、具体的な工期は見積もり時に確認しておきましょう。
具体的な目安を紹介します。
・間仕切り壁を可動間仕切り建具にする:約40万円
・段差を解消する(床のかさ上げ/3㎡程度):約5万円
・L型キッチンからペニンシュラキッチンにする:約140万円
・リビングに壁面収納を大工工事で取り付ける:約53万円
(参考:『積算資料ポケット版リフォーム編 2025年』より)
・高額になりやすいケースとは?
間取り変更リフォームの中でも、以下のようなケースは費用が高くなりがちです。
☑️水回りの移動
☑️階段の位置の変更
☑️工期の長期化
☑️耐震補強や断熱性能
まず挙げられるのが水回り(キッチン・浴室・トイレなど)の移動です。給排水管や電気配線、ガス管、防水処理など、複数の専門工事が関わるため、費用が大きく膨らむ傾向にあります。床下や壁内の構造にも影響が出ることがあり、位置を大きく変えるほどコストが上がります。
戸建てリフォームで階段の位置を変える工事も高額になりやすい傾向があります。階段は建物の構造と密接に関わっており、梁や床の補強が必要になる場合があります。戸建てでは、1階・2階双方の間取りを見直す必要があるため、工期や費用が長引くこともあります。
また、工期が伸びると総額が増えます。施工期間が延びると人件費や管理費がかさみ、住み替えが必要な場合には仮住まい費用や引越し費用も発生します。
そして、耐震補強や断熱性能の向上を同時に行う場合も、一般的なリフォームより費用が高くなります。快適性や安全性を高める大切な工事ですが、構造計算や専門技術を要するため、追加コストがかかります。
■間取り変更リフォームの費用を賢く抑えるコツ
せっかくリフォームをするなら、理想を叶えながらも費用をできるだけ抑えたいもの。無理なくコストを調整するための工夫を紹介します。
・水回りの移動を避ける、または最小限に
水回りの移設は最もコストがかかりがちなリフォームです。可能であれば、キッチンや浴室、トイレの位置は現状を生かし、配管の延長や給排水経路に影響が出ない範囲でレイアウトを工夫するのがおすすめです。
・既存の間取りや設備をできるだけ活かす
間取りを変更するリフォームでも、間仕切りの撤去や新設にとどめる場合は、構造への影響が少ないため比較的費用を抑えやすくなります。また、既存の床材や建具を再利用することで、仕上げ材のコスト削減にもつながります。
・複数の業者から見積もりを取る
同じリフォーム内容でも、施工会社によって見積もり金額や提案内容には差が出ます。複数の見積もりを比較することで、相場感をつかめるだけでなく、工事内容が適切か判断しやすくなります。
ただし、「安いから」という理由だけで業者を決めてしまうのは注意が必要です。リフォームは完成して終わりではなく、住み始めてからのメンテナンスや不具合対応も重要なポイントです。価格の安さだけで判断すると、仕上がりの精度や対応品質に差が出る場合があります。
費用面だけでなく、地元での実績や施工後のフォロー体制が整っているかどうかも大切な判断基準です。長年その地域で信頼を築いてきた地元の大工型工務店であれば、施工後の細やかな対応や将来的なリフォームの相談まで、一貫して任せられる安心感があります。
・補助金や助成金制度を活用する
国や自治体では、住宅性能の向上や省エネリフォームを支援する補助制度が用意されています。 東京都内では断熱改修や高効率設備の導入に対して補助金が出る場合があり、世田谷区でも「エコ住宅補助金」など地域独自の支援策があります。一般的に申請には締め切りが設けられているため、計画段階で施工会社に相談し、利用できる制度を確認しておくことが大切です。
■間取り変更リフォームを行う際の注意点
理想の住まいをつくるためには、デザインだけでなく、建物の構造やルールを理解したうえで計画を立てることが重要です。
・構造上の制約に注意
間取り変更リフォームでは、建物を支える「耐力壁」や「柱」を安易に撤去すると、耐震性に影響を及ぼすリスクがあります。 特に、戸建ての「2×4(ツーバイフォー)工法」やマンションの「壁式構造」では、壁そのものが建物を支える役割を持つため、間取り変更の自由度が低くなります。 専門家による構造チェックを行い、安全を確保したうえでの計画が不可欠です。
・マンション特有の管理規約を確認する
マンションでは、管理規約によってリフォーム内容が制限される場合があります。たとえば、床材の遮音等級や水回りの移動範囲、配管の位置などに制約が設けられていることがあります。また、窓や玄関ドア、バルコニーといった共用部分は、個人でリフォームできない点にも注意が必要です。ちなみに専有部分でも、配管・ダクト位置によっては移設不可のケースがあります。事前に管理会社へ確認しておくとよいでしょう。
・工事中の仮住まいと費用
大規模な間取り変更や構造補強を伴う工事では、住みながら工事することが難しい場合があります。そうなると、仮住まいや一時的な引っ越し費用も見込んでおかなければなりません。
また、工事期間中は職人が電動工具や照明、給湯などで電気・水道を使用するため、通常より光熱費が増えることがあります。養生や乾燥のために空調を使うケースもあるため、あらかじめ余裕を持った資金計画を立てておくと安心です。
■まとめ
間取り変更リフォームは、家族の暮らしに合わせて住まいを快適に整える有効な手段です。
費用相場は、小規模な間仕切り工事で10万円前後から、大規模なリノベーションでは数百万円に及ぶこともあります。特に、水回りの移動や階段の位置変更、耐震・断熱性能の向上を伴う工事は高額になりやすいため、あらかじめ全体の予算を把握しておくことが大切です。
一方で、費用を抑えるためには、既存の間取りや設備を活かす工夫、水回りの移動を最小限に抑えることがポイントです。補助金制度を上手に活用すれば、性能向上とコスト削減の両立も可能です。
ただし、リフォームは価格の安さだけで判断せず、地域での実績やアフターフォロー体制がしっかりしている工務店を選ぶことが成功の鍵です。完成後も長く安心して住める家にするためには、構造や管理規約を理解したうえで、丁寧に寄り添ってくれる施工会社と二人三脚で進めることが何より重要です。
■世田谷区での間取り変更リフォームは地域密着型の川津工務店にお任せください!
世田谷区を拠点とする川津工務店は、腕利き大工が活躍する地域密着型の工務店。
リフォームの経験も豊富で、注文住宅・新築工事・リフォーム・リノベーションを幅広く手がけています。お客様の理想に寄り添い、プラン提案から設計・施工まで一貫して対応できるのが強みです。
「壁を取り払ってリビングを広げたい」「使いにくい間取りを変えたい」といったご相談から、二世帯住宅や断熱改修を含む大規模リノベーションまで、どんなご要望にも柔軟にお応えします。 地域に根ざした工務店として、住まいの不具合からリフォーム、建て替えまで、「住まいの萬屋(よろずや)」として暮らしを支えています。
間取り変更や新築をご検討中の方は、どうぞお気軽にご相談ください。ご予算の範囲内で最大限のご提案をいたしますので、コスト的にちょっと不安で……という方も、お気兼ねなくご相談ください。
お客さまに寄り添い、暮らしの不便を解決することが、「住まいの萬屋(よろずや)」である私たちの喜びです。
地域に根差す工務店として、最高の住まいをつくるお手伝いができればと思っています。リフォームと呼べないような小さなメンテナンスにも対応しています。
世田谷区で家づくりを考えている方は、まずはお気軽にご連絡ください!
▼関連記事▼
》一部屋を二部屋にしたい!部屋を分けるリフォームの種類や事前に確認すべきポイントを紹介!
》リビングと和室の一体化リフォームで後悔しない!費用やメリット・デメリットを徹底解説
》一戸建てのリノベーションは1000万でどこまでできる?各工事の費用やリノベーションする際のポイントを紹介!
》キッチンの向きを変えるリフォーム費用は?メリット・デメリットやリフォーム時の注意点を徹底解説!
》壁ぶち抜きリフォームで後悔しない!費用・メリットや事前に確認すべきポイントを紹介