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省エネ住宅が対象となる「こどもエコ住まい支援事業」や今後開始予定の「子育てエコホーム支援事業」などの補助金の要件にもなっており、「ZEH」への注目も高まっていますが、そもそもZEHとはどのようなものかご存知でしょうか?
この記事では、ZEHの定義や種類、メリットなどをわかりやすく解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。
■ZEH(ゼッチ)とは?
そもそもZEHとはどのような家のことを指すのでしょうか。ここではZEHの定義や必要な設備について紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
・ZEHの定義
ZEHとは、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味の「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略語です。太陽光発電システムなどで創るエネルギーと、家庭で使用するエネルギーとをバランスして、年間のエネルギー消費量を実質的にゼロ以下にできる住宅のことを指します。
つまりZEHとは、「省エネ性能が高く、創るエネルギー量と使用するエネルギー量がほぼ同じである家」であり、地球環境にやさしい家であるといえます。
・ZEHに必要なこと
家のエネルギー消費量を実質的にゼロ以下にするためには、「高い断熱性能」「高効率な省エネ設備」「創エネ設備」の導入が必要です。
「高い断熱性能」とは、具体的には高性能な断熱材や断熱性の高い窓を使用するなどして、外壁や屋根、窓から室内の熱が逃げにくく、さらに外からの熱の影響を受けにくくすることを指します。
「高効率な省エネ設備」とは、なるべく燃費の良い暖房器具や給湯システムなどの設備を使用し、エネルギーの使用量を抑えられるようにすることを指します。
「創エネ設備」とは、再生可能エネルギーを創る設備を導入することです。住宅で導入する創エネ設備は、太陽光発電システムが一般的です。
・補助金の対象になる可能性がある
ZEHを取得することは「こどもエコすまい支援事業」の対象要件となっていました。2024年開始予定の「子育てエコホーム支援事業」の対象にもなっているため、今後、他の補助金でも対象になる可能性があります。
※こどもエコすまい支援事業は現在終了しています。
【2023年補助金】こどもエコすまい支援事業とは?新築・リフォームが対象です!
■要件にあるZEHレベルとは?ZEHにも種類があります!
ZEHは地球環境にやさしい住宅であることは前述しましたが、一次エネルギー消費量の削減率などの違いに応じて5つの種類があります。一次エネルギー消費量とは、「家で使うと想定する年間のエネルギー」を指します。
こどもエコすまい支援事業の補助制度では、下記の5種類のZEH全てが補助対象となっています。ここでは各ZEHの内容について説明します。
・ZEH
一次エネルギー消費量の削減率が、断熱+省エネで20%以上、創エネを含めて100%以上であるという要件を満たした住宅に与えられます。
・ZEH +
「ZEH」の最上位モデルです。一次エネルギー消費量の削減率が、断熱+省エネで25%以上、創エネを含めて100%以上、さらに外皮性能のさらなる強化などの条件をクリアした住宅に与えられます。
・Nearly ZEH
寒冷地や低日射地域など、十分に創エネができない地域が対象のZEHです。一次エネルギー消費量の削減率が、断熱+省エネで20%以上、創エネを含めて75%以上100%未満であるという要件を満たした住宅に与えられます。
・Nearly ZEH+
寒冷地や低日射地域など、十分に創エネができない地域が対象のZEHです。一次エネルギー消費量の削減率が、断熱+省エネで25%以上、創エネを含めて75%以上100%未満、さらに外皮性能のさらなる強化などの条件をクリアした住宅に与えられます。
・ZEH Oriented
都市部など、土地が狭く十分に創エネができない地域が対象のZEHです。一次エネルギー消費量の削減率が、断熱+省エネで20%以上であるという要件を満たした住宅に与えられます。ZEH Orientedのみ、創エネ設備を導入していなくても良いとされています。
■ZEHのメリットとは?
ZEHは地球環境にやさしい住宅ですが、住む人にとってもメリットが多くあります。ここではZEHの主なメリットを4つ紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
・夏は涼しく、冬は暖かい
ZEHは断熱性能が高いことから、年間を通して室内の温度を快適に保つことが可能です。夏は外の暑さの影響を受けにくく、室内の冷やした空気は外へ逃げにくいため涼しく過ごせます。対して冬は外の冷気を通しにくく、室内の暖かい空気は外へ逃げにくいため暖かく快適に過ごせます。
・健康へのリスクを軽減できる
断熱性能の高い家は室温の変化が少ないため、カビやダニの原因となる結露や湿気を防ぐことができます。これはカビやダニを原因とするさまざまな病気にかかるリスクを減らせるため安心です。また高断熱の家は部屋と部屋との温度差が少ないため、冬に起こりやすいヒートショックのリスクも回避できます。
・長期的にみると費用面がお得
ZEH仕様の住宅は光熱費がかなり抑えられるため、長期的にみると費用面がお得になるといえます。ZEH仕様の住宅は高性能な断熱材や太陽光パネルなどが必要になるため、建築費用は高めになってしまいます。しかし一般的な住宅に比べて光熱費を大きく削減できるため、生涯コストを考えるとお得になるケースが多いです。
・災害などの非常時に対応可能
ZEH仕様の家は太陽光発電システムが導入されているため、停電時でも電気が使えるのが大きなメリットです。さらに蓄電池があれば、夜間でも日中貯めておいた電力を使用できます。また、エコキュートなどの給湯システムは電気でお湯を作れることに加え、タンクに貯めてある水も使えるため、断水時にも対応可能です。
川津工務店は、東京都世田谷区を拠点にリフォームや新築工事を手がけています。お客様のご要望を第一に、プランや仕様、提案から施工まで一貫してご対応いたします。
家の建築はもちろん、住まいのさまざまな不具合への対応やライフスタイルに合わせたリフォームまで、幅広いご相談に対応可能です。
お客様に寄り添った地域密着型の会社として地域に貢献することを大切にしておりますので、どのようなお困りごとでもお気軽にご相談ください。
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