10月に入ってから関東で地震が相次いで起こっています。
特に10月7日は、千葉県北西部が震源のマグニチュード5.9を記録する地震が発生しました。この地震により都内23区でも、2011年の東日本大震災から初めて震度5以上の揺れを記録したことになります。
首都直下地震は30年以内に70%の確率で発生すると国が発表しているように、地震への対策は十分にしておきたいもの。
今回は地震に備える耐震リフォームについて紹介します。
■いつ起きるかわからない大地震に備えてリフォームを
世田谷区は住みやすい街としてイメージが定着しており、地盤的には比較的地震に強いエリアです。
しかし人気の自由が丘や尾山台、用賀あたりは地盤が軟弱という指摘が専門家からなされています。また二子や野毛、等々力など多摩川を挟んだエリアも要注意。多摩川の旧河道の上は液状化などのリスクが考えられると言われています。
新しく開発されて本来の地形がわからなくなった土地でも、地名から土地の性質を知ることができることをご存じですか?
たとえば「池」「沢」「州」「草」「下」「新田」「沼」「川」「井」などがついている土地は液状化や洪水・津波の被害を受けやすい低湿地。世田谷ではあまり見られませんが、「谷戸」「入」「江」「久保」「山」「岳」などがついた土地は、崖崩れや地すべりが起こりやすい可能性があります。
■耐震リフォームが必要な家とは
エリアとともにとりわけ注意したいのは1981年5月31日から施行された新耐震基準よりも前に建てられた住宅です。1995年の阪神・淡路大震災では、この新耐震基準を満たしていない住宅の顕著な被害が指摘されています。
新耐震基準は2000年にバージョンアップされていますので、築20年ほどの住宅でもご一考を。
またこれまで本格的なリフォームをしたことのないお住まいも、大地震や余震などのダメージが蓄積されているかもしれないので、耐震リフォームの検討をおすすめします。
世田谷区では木造住宅の耐震化に力を入れており、支援事業を実施しています。
特定の条件を満たした住宅に対して、区登録の耐震診断士の無料派遣があり、耐震診断の結果、補強設計や耐震改修が必要と判定された木造住宅に対しては、助成制度が適用されます。
同じ世田谷区内でも対象となる助成制度は異なるので、条件にかなうかどうか、区のHPで確認するか、地元の木造住宅に長けた工務店に問い合わせてみましょう。
■耐震リフォームの種類とは? いつくるかわからない地震に早めの一手を!
耐震リフォームの種類として、基礎の補強・屋根の軽量化・壁の補強・柱梁など構造の接合部の補強などがあげられます。
また地震という外力に耐える「耐震」だけでなく、建物内にダンパーなどの制振装置を入れて揺れを吸収する「制振」という方法や、基礎と建物の間に装置を設置して建物に伝わる揺れを少なくする「免震」という手法もあります。
木造住宅の経験を積んだ大工ですと、建物の状態によって、どの手法が効果的か、あるいはどの組み合わせがよいかなど、的確なアドバイスができます。
川津工務店は、大工が10人も常駐しており丈夫で健やかな木の家づくりを得意としています。プロフェッショナルな大工が最適なご提案をして、たしかな技術力で家の弱点を補いつつ地震に強い住まいにリフォームします。
東日本大震災から10年も経って震度5以上の揺れが起こったなど、地震はいつくるかわかりません。ご紹介した助成制度も活用しつつ、地震に対して早めに手を打っておきましょう。