新製品のスマートフォンがヒットした某世界的ITメーカー。ただコロナ禍の影響で半導体が足りなくて肝心の新製品の増産ができずに足踏み状態……こんなニュースを耳にした方もいらっしゃると思いますが、実は建築業界でも同じことが起きているのです。
ただし足りなくなっているのは、「木」。
日本にはたくさん山があるのに、建築にとってなくてはならない「木」が足りなくなっているとはどういうことなのでしょう? そして家づくりにはどのような影響が?
今回は「ウッドショック」と呼ばれる建築業界が直面しているニュースとともに、これを踏まえて予算に合った家づくりのコツを紹介します。
■ウッドショックのダメージは今後も続く⁉
2021年春頃から、木材価格が高騰し、大きな混乱が生じています。1970年代の「オイルショック」になぞらえ、この状況は「ウッドショック」と呼ばれるようになりました。
原因は新型コロナウイルス。アメリカではリモートワークのため郊外に住宅を新築したりリフォームを行うようになり、住宅需要が急増したため世界的な需要・供給のバランスが崩れ、日本に輸入木材が入ってこなくなったのです。
日本は国土の7割が山で、先進国のなかでも第3位の森林大国ですが、残念ながら林業関係者の不足などがたたり、国産材の流通は輸入木材に比べたら微々たるもの。山はあれども、輸入木材の不足を補える体制が整っておりません。
経済産業省のリサーチによると9月の段階で木材・木製品・林産物全体の輸入価格は、前年末比で69%も上昇。今後もその影響は続くとの見通しが立てられています。
■その他の建材も高騰傾向に
木材だけではありません。8年ぶりに石膏ボードが値上がりし、将来的には3割増の見込みとも言われており、さらには原油価格の高騰によりクロスも値上がり中。そのほか内装材も高騰しており、相対的に住宅価格が上がってきています。
一方で、「国内での生産を見直すべき」との声もあがり、アルミの原料高騰で打撃を受けた某大手設備メーカーは代替生産を国内で行いました。また「ウッドショック」に対しても国産の木材を活用したいと考える業者も増えています。
ただコストや時間の問題もあり、適正価格に戻るのは当分先のこと。
けれどもだからといって、家づくりのタイミングを延ばしたり、諦めるべきではありません。
■値段が高騰するなかで理想の家づくりのポイントとは?
材料が高騰してもお客さまが出せる予算は変わらないので、その中でいかに理想を実現してくれる工務店探しが鍵になります。
おすすめは木の扱いに長けた大工型の工務店。木に関するプロフェッショナルなので、たとえばスギの無垢フローリングをとっても、丸太から切り出す場所によって価格差があることを心得ています。一般的には最高級のグレードの材と、節が多めの材を比べると4倍ほどの価格差がありますので、目立たない空間にはグレードの低い材を使うなどコストダウンの工夫も可能です。
節というのは木の成長中に落とされた枝の跡が茶色く残ったもの。昔の人は節がないことを良しとしていましたが、最近の方は節があるほうが木のあたたかい雰囲気を味わえると、節有りの材を好まれることもあります。
また予算との兼ね合いで叶えたかった要望を削らなければならない場合でも、プロの眼で見てブラッシュアップすることで、あれこれやりたかったことが整理されて、むしろ良い結果になることも。思いがけない提案をしてもらえるかもしれません。
■川津工務店ではお客様に寄り添ったプランニングをします
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