新築やリノベーションをする時、つまずきがちなのが夫婦間の価値観の違い。もちろん個人差もありますが、女性・男性は家に求める要素が異なります。
今回は、女性が快適に感じられる家づくりのポイントをご紹介します。
■家づくりにおけるこだわりポイントは男女で異なる
女性も男性も元を正せば、気持ち良い、と感じるポイントは同じで、開放的なリビングや吹抜けなどは共通して人気の高い間取りです。
また最近では共働きのご家庭も多く、男性でも家事ラクや時短ができる使い勝手の良い間取りが好まれるようになってきました。
ただ、好ましいと思える間取りは同じでも、女性と男性では「なぜその間取りにしたいのか思うか」と考える理由が異なります。
男性に比べて女性はより「動線」を重視する傾向がうかがえます。というのも、女性は話し合いながら物事を決めるプロセスを大切する生き物。このプロセスへの注意力が「動線」への関心となってあらわれるのです。
そして共働き家庭が増えたとはいえ、やはり家事や子育ては女性の負担が大きいのが実情です。したがって女性が暮らしやすいと思える家づくりのポイントは、家事や子育てを行う上で、いかに効率的な動線をつくれるか、ということなのです。
■女性が暮らしやすいポイントは「子育て」「家事」を快適に行えるか
たとえば男女ともに人気のシューズインクローゼット。玄関とひとつながりの土間にすれば、ベビーカーやアウトドアのグッズの出し入れが便利です。ハンガーパイプを取り付けて上着やレインコートを掛けられるようにして、さらに姿見を置けば、ここで外出時の身支度も完結。
ただし女性はスペース単体ではなく、さらに次の一手を考えます。この土間のシューズインクローゼットとパントリーが直結していれば、買い物帰りの食材(常温保存ができるもの)を、靴を履いたまましまうことができる。靴はその先で脱いでキッチンに上がれば、冷蔵庫に要冷蔵品を手際よくしまえる……といった具合です。
洗濯動線についても同様です。「洗う-干す-畳む-しまう」という一連の行為をいかにスムーズに行えるか。
洗ったあとの洗濯物は水気を含んでぐっしょりと重くなっているので、洗濯機から物干し場までは、最短距離で行けるのが望ましいでしょう。
また乾かした洗濯物を畳んだあとも、しまうためにあっちこっちに移動するのも大変。家族共用のファミリークローゼットをつくるのも手です。
LDKで人気なのが、ぐるぐると回れる回遊動線。雨の日でもお子さんが走り回って家のなかでも退屈しません。また見通しがよく、家事をしながらお子さんの様子に目配りができます。
またキッチンもアイランド型などの回遊型にすると、キッチンの左右のどちらからも配膳・片付けができるので便利です。家族も出入りしやすく、皆で食前・食後の手伝いができるので、家事の負担を減らせます。
■大工ならではの施工で安心の住まいを
もちろん奥様が外で働いて、ご主人が家庭を預かるというケースもあるでしょう。
コロナ禍を機に大きく働き方・暮らし方は変わり、家族のあり方も一様には語れなくなってきています。
大切なのは、わが家ならではの快適な家づくりができるよう、夫婦間でじっくり話し合って決めること。話し合っても解決に至らない場合は、その場所を最も使う人の意見にゆだねましょう。
川津工務店は、大工が10人も常駐しており健やかな木の家づくりを得意としています。構造や素材、施工など技術面を熟知しており、木の特性を活かした心地よい家づくりができるだけでなく、多くのお客さまの生の声を聞いてきた実績があるため、そのご家庭に合ったベストな間取りを提案できます。
住んでから時間が経った家を、これからも長く安心して暮らせるようにつくり替えるフルリノベーションや、断熱性能を上げるリフォームなどにも対応しています。住まいに関するお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。