店舗内装を考える上で知っておきたい法律のキホン

東京都世田谷区で店舗工事や住宅のリフォーム・リノベーション工事などの設計・施工を手がける川津工務店です。


店舗工事を考えている方なら知っておきたいのが「内装制限」。新規開業するにあたり意外と知らないオーナー様が多く、「思い描いていたお店のインテリアがつくれない!」ということも多々あります。


内装制限は遵守しないと罰則の対象となりますので、今回は、知っておくと役立ちのポイントをご紹介します。


■内装制限を知らずして、お店づくりは始められない!

内装制限とは、火災被害を最小限に抑えて人命を守るため、国の法律である建築基準法に基づいて、室内空間に使う材料の種類やその材料を用いる範囲を規定したものです。


具体的には、室内の仕上げ材には難燃材料を、床から1.2m以上の壁から天井にかけて用いることが必要です。


難燃材料とは火が触れてから燃え始めるまでの時間が5分間という基準にのっとったもの。紙・ゴム・プラスチック・繊維など、それ自体は可燃性でも、難燃剤を添加したさまざまな建材が登場しています。


ちなみに窓がない居室や調理室などには「準不燃以上」の材料を、床・壁全面に使うことが必要です。「準不燃」とは、火が触れてから燃え始めるまでの時間が10分という定義。


部屋の用途や窓の有無で、異なる規定が適用されることを覚えておきましょう。


■理想のお店づくりのために、「内装制限」を緩和する方法とは

インテリアにはさまざまなスタイルがありますが、やはり訴求力がある素材はぬくもりや親しみやすさをもたらす「木」。ただ内装制限では、この「木」がネックとなりがち。しかし、心配することはありません。緩和策を活用すれば、木を使ったナチュラルな雰囲気のお店をつくることができます。


まず一つが、天井の高さ。6mを超えていれば、内装制限の対象となりません。


スプリンクラー等の消火設備と排煙設備の設置も緩和策となります。


天井を準不燃材料で仕上げるのも有効です。ただし壁に使う木材は、表面に不燃性を含む下地用パテを下塗りしたものを用いるなど、諸条件が課されます。


■法律は複雑! 頼れるパートナー=工務店探しが大事!

新しく木造で店舗を建てたい、あるいはリフォームをしたいという場合では、また状況が異なります。消防法や都市計画法などさまざまな法規がかかわってくるので、理想のお店づくりのためにまずすべきは、信頼できる工務店を探すこと。


川津工務店は、大工が10人常駐する地域密着型の工務店で、腕はもちろんこまやかな対応にも定評があります。ご予算やご希望にあわせて柔軟に対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。